コーラ
ジョニーが生還した。
丸3日間飲まず食わずで漂流したが命からがら何とか生還をしたのだ。
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誰かが水を持ってくる。
「すぐに水を飲まないと!!」
ジョニーはそれを手で払いのけた。
「コ、、、コ、、」
「はい?」
「・・・コーラ、だ。コーラをくれ」
他の誰かがペットボトルを持ってきた。
「これを!」
ジョニーがカッと目を見開いた。立ち上がってひったくり、遠方へブン投げた。
「コーラはビンに決まってるだろうが!100歩譲ってカンだよタコが。うっ、、 ガクッ」
「あああ、ジョニー!!」
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回復したジョニーはしみじみ思う。
コーラこそが20世紀以降に開発された最高の食品だと。
「ステーキにもラーメンにも、寿司にすらマッチするんだ。信じられるかい?」
幼少期に嫌いな苦手な食べ物を出された時、
ひたすらコーラで流し込んでいた事を思い出す。
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ジョニーはコーラを飲み続ける。
「なんだか歯がきしきしするな。歯が溶けているような気がするぞ。」
でも気にせず飲む。
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たまに飲み残して炭酸が完全にきれたコーラを飲んで思う。
「至極ドス黒い着色料にあり得ないレベルの甘さ。何だかヤベエなこれ。」
でも気にせず飲む。
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ジョニーは今日もコーラを飲む。